JCSS
 JCSSとは Japan Calibration Service System の頭文字。
 一般産業界の分野で、質量標準のトレーサビリティを証明するために導入された公的なシステム(トレーサビリティ制度)です。
 認定事業者が校正して値付けされた分銅は、国家基準につながっていることが証明されます。
 その証明書は国際相互承認制度(MRA)により海外でも適用されます。
JCSS標準分銅
ISO/IEC(国際的に認められた試験所認定制度)に基づきJCSS認定事業者によって校正された適合分銅が「JCSS標準分銅」です。
OIML
OIMLとは、国際法定計量機構のことでInternational Organization of Legal Metrology の略です。  OIMLは法定度量衡の国際的統一または国際的な規格・仕様を整合することを目的とした国際機構です。
一次標準
最高の計量性能を持ち、同一の量の他の標準への参照なしにその値が受容されるように指定または広く認められた標準のこと。(JMIF はかり用語より)
感量
感量とは、はかりに負荷をかけたとき、そのはかりが応答することができる質量の最小の変化の量のことです。
器差
a)測定器が示す値から示すべき真の値を引いた値。 b)標準器の公称値から真の値を引いた値。  (JMIF はかり用語より)
基準分銅
計量法に適合していることを計量検定所等によって証明された適合分銅が「基準分銅」です。  これをマスターとして、適法なマニュアルに基づいて作業用分銅にトレースしたものが「実用基準分銅」です。  ただし、これらを所有できるのは計量関係事業者に限られており法定計量用途になります。
協定質量
20℃の状態で1.2kg/m3の密度の空気中において、8000kg/m3の密度をもつ参照分銅と釣り合った時の質量をいう。  注:OIML R33に従って定められた空気中での質量測定の結果についての取決めによる値。  (JMIF はかり用語より)
協定質量の不確かさ
分銅の協定質量の不確かさの主な要因としては、参照分銅の校正値、測定方法(環境条件、比較装置及び技術)、空気浮力(参照分銅及び校正対象分銅の体積、空気密度)、質量及び重力変化(表面状態、磁性特性、磨耗、汚染)など校正値に影響を与えるすべての要因が入っていなければならない。  (JIS B 7609による)
組分銅
通常、格納箱に納められている一連の分銅の組であって、最小公称値の分銅の質量とすべての分銅の質量の総和との間において、すべての負荷質量が最小公称値の分銅の質量単位で計ることができるように構成された分銅。 (JMIF はかり用語より)
繰り返し性
一定とみなし得る試験条件の下で、同じ荷重を実用的に同じ方法で荷重受装置に数回載せた場合に、お互いに一致した計量結果をもたらす能力。  (JMIF はかり用語より)
公称値
 標準器または測定器に与えられた名目上の値。  (JMIF はかり用語より)
校正
計器または測定系の示す値、若しくは実量器または標準物質の表す値と、標準によって実現される値との間の関係を確定する一連の作業。  校正には、計器を調整して誤差を修正することは含まない。  (JMIF はかり用語より)
校正認定事業者
・計量法トレーサビリティ制度(JCSS)は平成5年11月に施行された改正計量法により導入された国家計量標準供給制度と校正事業者認定制度からなる制度です。 ・JCSSのもとで認定された校正事業者は、計量法関連法規及びISO/IEC17025の要求事項に基づいて審査され、製品評価技術基盤機構理事長により認定され、認定事業者と呼ばれます。 ・認定事業者は、計量法で規定された認定要件に適合することはもとより、認定基準としてISO/IEC17025に適合し、さらにMRA対応事業者は、認定機関の国際的・地域的な集まりであるILACやAPLACが定めた要求事項にも適合しています。 ・認定事業者の発行するJCSS標章付き校正証明書は、我が国の国家計量標準にトレーサブルであることを証明するのみならず、事業者の技術能力や品質システムの信頼性をも保証しているものです。
誤差
 測定結果から測定量の真の値を減じた値。  (JMIF はかり用語より)
コンパレータ
電子式はかりの指示計で計量の上限値、下限値を設定し、計量値を設定値と比較演算する機能。  設定質量によって被計量物を選別するために用いる機能。  (JMIF はかり用語より)
最大許容誤差
基準位置において、はかりが無負荷時に零であって、はかりの表示値と基準分銅によって決定されたそれに対応する真の値との間の、法規で許容される正または負の最大値。  公差(tolerance)ともいう。  (JMIF はかり用語より)
参照分銅
校正において標準として参照される分銅。  校正される分銅よりも計量特性の優れた分銅。  (JIS B 7609による)
実用基準分銅
計量法改定時、従来の補助分銅に代わって正式に制度化されたシステムで、計量器事業に関わる者が特定計量器の検定や検査のために作業用分銅として使用される。  基準分銅の所有者が認定されたマニュアルに基づいてトレースされた分銅が実用基準分銅である。
実用標準分銅
JCSS標準分銅をマスターとして、作業用分銅にトレースしたものを「実用標準分銅」と呼んでいます。  これらは、一般の事業者向けに広く使用できます。
精度
測定結果の正確さと精密さを含めた、測定量の真の値との一致の度合い。  (JMIF はかり用語より)
相対誤差
測定の誤差を測定量の真の値で除した値。  (JMIF はかり用語より)
適合分銅
分銅の規格は、計量法・基準器検査規則、JISB7609およびOIMLR111(国際法定計量機関の勧告)で定められていますが、その内容はほぼ同じです。  各種規格に適合していることを製造者が保証したものを「適合分銅」と呼びます。
天びん
中央を支点とするてこを用いて、被計量物と既知の分銅またはおもりの釣り合いをとることで質量を計量するはかり。  ロードセル、電磁抵抗式センサ、音叉式センサなどを用いて比較的高精度な測定ができ、研究室等で使用されるはかりを「電子天びん」ともいう。  (JMIF はかり用語より)
二次標準
同一の量の一次標準と比較して値が決定された標準。  (JMIF はかり用語より)
ひょう量
ひょう量とは、その計量器が一定の精度を持って計量できる最大値です。
不確かさ
合理的に測定量に結びつけられ得る値のばらつきを象徴づけるパラメータ。  これは測定結果に付記される。  (JMIF はかり用語より)
分銅
物理的および計量的特性、すなわち形状、寸法、材料、表面性状、公称値および最大許容誤差に関して規定された質量の実量器。  (JMIF はかり用語より)
分銅の校正
分銅の校正は、定期的に行わなければなりません。  基準分銅は校正周期が計量法で定められています。  その他の分銅も精度を保つためには1年以内の定期的な校正をお勧めします。 ・分銅の校正周期は分銅・天びんの説明-「分銅の校正周期」を参照
分銅の精度等級
分銅の誤差を規定の限界内に保つための、幾つかの計量上の要求事項を満たす 分銅の等級。  (JMIF はかり用語より)
偏差
測定値から母平均を減じた値。  (JMIF はかり用語より)
偏差誤差
分銅を載せ台の任意の位置に載せた時の表示値と分銅の値の差。  「四隅誤差」ともいう。  (JMIF はかり用語より)
目量
隣接する目盛標識のそれぞれが表す物象の状態の量の差。  目量には、読み取り限度に相当する実目量と機器の分類または検定に用いられる検定目量とがある。  (JMIF はかり用語より)

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